ねみぎログ

IT業界で運用管理エンジニアとして過ごしてます。仕事・資格・趣味など、日々をアウトプットしていきます。

OSS-DB Gold 合格体験記

今回は OSS-DB Gold [OSDBG-01]の合格体験記となります。

ちなみに、IPAが提唱しているITSS(ITスキル標準)に照らすと、本試験は「レベル3」だそうです。

 

使用した参考書


NTTソフトウェアの高度技術者育成テキストです。

というか、個人購入出来るのはこれ一択です。

LPI-Japan OSS-DB Gold 認定教材 PostgreSQL 高度技術者育成テキスト

LPI-Japan OSS-DB Gold 認定教材 PostgreSQL 高度技術者育成テキスト

  • 作者: 河原翔
  • 出版社/メーカー: エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社
  • 発売日: 2014/10/27
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
  • この商品を含むブログを見る
 

  個人的オススメ度・・・★★★★☆

元がPowerPoint資料のせいか、セクション毎によく纏められており、初学者でも読みやすいです。

巻末に問題集も付いてるため、お得感あります。

ただし、この本もSilverの時同様、出版が2014年なせいか、機能や仕様が若干ではありますが古いです。試験範囲は要チェック。

OSS-DB Exam Gold出題範囲詳細|DBスペシャリストを認定する資格 OSS-DB技術者認定試験

 

 また、試験範囲では無いのですが、下記の本も読んでいました。

内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 Software Design plus

内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 Software Design plus

 

 個人的オススメ度・・・★★★★☆

こちらも若干古いですが、PostgreSQLの構造・設計をわかりやすく解説してくれてます。

特にインデックス・EXPLAIN ANALYZEの読み方等は非常に参考になりました。

 

Goldは量が少ないのですが、LPIの技術解説無料セミナー資料も軽く見ておきましょう。

oss-db.jp

他にも、以下のPostgreSQLカンファレンス動画は参考になりました。

www.youtube.com

 

使用した問題集


高度技術者育成テキストの巻末に収録されている問題集と、LPI公式サンプル問題です。ちょっと量的に不足感あり。

www.oss-db.jp個人的オススメ度・・・★★★★☆

どちらも解答だけでなく、問題文の意味や、正解以外の解答についてどこが誤っているのかまで理解しましょう。

計算問題は解法を暗記。苦手な僕でも、直前に解法だけ叩き込みました。

 

実機学習


Silver時の環境使いまわしです。

VirtualBox+CentOSPostgreSQL10.4をインストール。

VirtualBoxは、スナップショットで環境を復元出来るのが良いですね。

 

勉強期間


2週間程度です。正直、どこまで勉強すれば通用するのか掴めませんでした。

 

学習方法


参考書を二度ほど通読。問題集は数が少ないのでとにかくやり込む。

Goldは設定ファイル・設定値・統計情報等、覚える言葉が多いです。似たような単語も出てきます。混同しないように注意。

また、今回は割と実機学習を多めに取り込みました。

PITR(ポイント・イン・タイム・リカバリ)やレプリケーションも構築して動作チェック。

時間がある時に、YouTubeのカンファレンス動画を視聴。EXPLAINの見方とバックアップ入門、チューニングやパラメータの話など、試験にかなり役立ちました。

セミナー資料は、例によって過去5回分程度の流し読みです。

 

本番当日


以下の点数でした。ブログに書いて何ですが、ギリギリジンジンでした。

 

スコア…70点(合格ラインが70点)

運用管理…66%

性能監視…77%

パフォーマンスチューニング…66%

障害対応…66%

 

■運用管理

コマンドの結果を見て、どういう状態なのか解答する問題や、コマンドの引数・オプションレベルまで回答する問題など、結構細かく聞かれます。

VACUUM・ANALYZEも、簡単な問題は出てこないです。

各種レプリケーションも、挙動をよく確認しておきましょう。

全セクションに共通して言えることですが、実機でやらないと答えられない問題多い印象です。

計算問題もいくつか出ますが、LPI公式サンプルやテキストの問題集をやっていれば解法は分かるし、電卓アプリが使えるので問題ないでしょう。

 

■性能監視

EXPALIN ANALYZEと統計情報テーブルが読めれば何とかなった印象。

ここも結構、2択に絞ってカンで解答したのが多かった気がする…。

 

■パフォーマンスチューニング

こちらも、EXPALIN ANALYZEとwork_mem等のパラメータに対する理解が必要です。

パラメータも多数あって覚えるの大変ですね…。

 

■障害対応

エラーメッセージの対応を問う問題は、ある程度察しは付きますが、解答が難しい。

各種バックアップやリストア手順、開発者向けオプション、データベース停止時の対応・挙動等は覚えておきましょう。

 

試験の感想


Silverと違い、かなりレベルの高い試験という印象を受けました。

参考書・問題集の種類が少ないのもありますが、試験範囲のコマンド・用語を軽く暗記しただけだと、まず合格は無理でしょう。

環境構築して学習することを強くおすすめします。

 

OSS-DB試験はGoldが最上位です。

ここをスタートラインとして、PostgreSQLのみならずデータベース全般への更なる理解を深めていきたいと思います。